2017年09月10日

「宙を翔ける」曲紹介 その2『ヴァルナム』

公演の演目紹介、2曲目はメインアイテム「ヴァルナム」です。

ヴァルナムの最大の特徴は、やはり30分を超えるアイテムだということでしょうか。
今回の公演では約38分のものをお届けします。

観る方にも根気と体力がいるかなと気になる曲ではありますが、ヴァルナムが好きだという感想もよくいただきます。

ヴァルナムでは、
型の中でリズムを刻む身体表現ヌリッタ)と
身振り手振りで神話を語る感情表現(ヌリッティヤ/アビナヤ)
が交互に織りなされます。

時に軽快に、時にしっとりと。
緩急があって、寄せては返す波のように踊り手も観客も巻き込まれていくのかもしれません。


さて、今回はチラシにもあるムルガン神のヴァルナムをお送りします。

ムルガン神は南インドで愛される神様で、6つの顔を持ち、孔雀に乗って宇宙を翔けめぐります。


今回おもしろいのは、ムルガン神が好きな女性に求婚するエピソード。
そのままの姿では近づかず、狩人に化けたり老人に姿を変えたりして近づきます。
結果、女性には「私はムルガン神と結婚するって決めてるの」と断られ、象(弟のガネーシャ)を呼び寄せて脅したりします。

それなら初めからムルガンの姿で近づけばよかったのに!と思いますが、これは他の神話のパロディーなんだとか。


何はともあれ、インドの懐の深さやヒンドゥーの神様の人間臭さを感じられて、ほくそ笑んでしまいます。

そして汚れ役が好きな私は、じいさんを演じるのが楽しい。



それからこのヴァルナムはリズムが複雑な部分が多くてドキドキします(他のどれも複雑で楽しいけれど)。
特にアビナヤ(感情表現)の締めくくりにあたるタッテミットゥ(上半身で神話を語り、足ではステップを刻む)が多種多様。

でも、よくどうやって踊りを覚えるの?と聞かれますが、
くり返し練習したり頭で唱えたりして体に刻みこむ、ということプラス、音楽として覚えているみたいで、
例えば久々に踊る曲でもリズムは自然とよみがえってきます。
でも気を抜かずにやらないとー。


このヴァルナムは10年前に日本で初めてソロ公演をしたときにも踊ったもの。
その後グループでも何回か踊っているので、古くから見てくださっている方はわかるかもしれません。

久しぶりに踊ったときは、こんなに大変だったっけ?と足ががくがくしましたが、だいぶ馴染んできました。
公演まで踊りこんでいきます。


ウワサのおじいさんhdc120605.JPG
posted by Yamini | インド舞踊 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする